N20 NC(エヌ20エヌシー) : AKG/ノイズキャンセリング,インイヤー,N20 NC | In-ear headphones with active noise cancelling,N20U | Reference class in-ear headphones with truly,AKG N200WIRELESS(エヌ200ワイヤレス) : AKG/Bluetoothイヤホン,N20 NC | In-ear headphones with active noise cancelling「N20」に定評のノイズキャンセリング機能を融合したイヤホンAKG「N20NC」は、「ノイズキャンセリング(NC)イヤホンが気になってる」という方にぜひ紹介したい。AKG製品の中でも、無駄の無いシンプルなデザインに、ドライバー構成もダイナミック一発、これぞベーシック! と言える「N20」をベースに、定評ある同社のNC技術を融合させたモデルだ。テストではまず、電車移動の際にNCから確認した。NCの効かせ方は主に低域の騒音を抑えるタイプ。静かな曲を聴いている時や音楽再生をしていない時にNC機能をオン/オフすると、車内全体に響き唸る走行音と空調稼動音が合わさった騒音が、「ゴゴゴゴォォオッ!!」というジョジョ的な迫力の音から「ゴー」という軽く淡白なものに変化することをわかりやすく確認できた。音質チェックは室内にて行った。やはりベースやドラムスなど低音楽器のボリューム感は少しプッシュされているが過剰ではなく、落ち着いた高域と合わせてAKGらしいサウンドを維持した上での“屋外向けチューニング”という印象だ。豊崎愛生「ハニーアンドループス」は、重心の低いベースがグルーヴのポイントだが、ボーカルに対して目立ちすぎないようにしているのかミックスは控えめ。本機はそのベースをしっかり拾い上げてどっしりとした存在感で届けてくれる。それでいて低重心は維持して沈み込んでいるのでボーカルの邪魔にはならない。このあたりの巧みさはさすがAKGで、単なる重低音強調になっていないことは特筆したい。NCで騒音を低減したからこそ、穏やかで聴き疲れないサウンドが屋外でも綺麗に届いてくる。このコンビネーションもおそらくは計算されたものだろう。実売22,000円ほどの製品だが、価格に見合う性能を備えている。ただでさえ疲れる通勤通学、せめて騒音からは逃れて音楽で癒されたい。再三触れている装着性の良さも含め、そんな気持ちに寄り添ってくれるイヤホンだ。このレビューは PHILE WEB 所収記事を短くまとめたものです。記事全文や写真は以下の元記事でご覧いただけます。元記事URL:http://www.phileweb.com/review/article/201707/19/2626.html文:高橋 敦執筆日:2017年7月19日